メタバースの活用と
技科大リソースマネジメントによる
研究教育システムの価値向上と財政基盤の拡大



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Message ご挨拶

長岡技術科学大学

長岡・豊橋の両技科大及び国立高専には教員・学生を合わせて約60,000人の大規模かつ多様な「人財」が在籍しています。令和4年9月に採択された「国立大学経営改革促進事業」では、これらの人財が物理的・時間的な制約なくお互いに交流出来るよう、リアルとバーチャルがシームレスに融合した世界最大のテック系コミュニティ「テック・メタバース」を構築し、両技科大及び国立高専が立地する地域の産業活性化や課題を解決できる、地域イノベーション創出の場構築に取り組みます。

テック・メタバースでは、両技科大・高専のリソースを結集できる場を構築し、時空や組織を超えた連携強化を図るほか、これまでに実施されてきた事業の成果をバーチャル空間へ展開することで、研究教育の連携活動を持続的に深化・融合化することを目指します。例えば各研究機関が所有する分析・解析機器やモノづくり装置をリモート化し、それらの機器や装置をテック・メタバースによりバーチャル空間と連結させることにより、両技科大、全国の高専、地域企業等の研究開発の高度化や異分野連携融合化がより高い精度でマッチングできるものと考えております。さらに、メタバース上では各機関の人財が興味のあるコミュニティに時空を超えて自由かつ継続的に参画できるため、人財の交流・流動性が活発化するほか、学生・教職員・企業・自治体が垣根を超えて、グローカルに共創した知恵の共有を図る「共育」の場となる等、人財育成の場としての活用も大いに期待できます。

工学系の高度な研究機器・装置やデジタルツイン技術を備え、多様かつ大規模な集団が協働して専門性を特化できる「テック・メタバース」の構築は世界でも類を見ない新技術ですが、大学経営における自立性を強化しつつ、地域の産業振興と社会発展、ひいては地域の魅力創りに貢献していくために、その構築を目指して邁進して参りますのでご支援をお願いします。

長岡技術科学大学

事業推進代表者 長岡技術科学大学 学長 鎌土重晴

豊橋技術科学大学

「メタバースの活用と技科大リソースマネジメントによる研究教育システムの価値向上と財政基盤の拡大」という構想を掲げ、令和4年度「国立大学経営改革促進事業」へ採択いただきました。「教員をコアとした連携から脱却し、学生・大学職員・企業・自治体・住民を巻き込んだエコシステムによって全国で地域イノベーションを創出」、「大学経営を効率化し、学生・教職員の集合知を生かした新たな経営リソースの獲得と持続的発展に資する大学若手人財の育成を実現」、という2つの大きな目標を達成するべく、「テック・メタバース」を構築し、長岡・豊橋の両技科大及び国立高専が一層協力して取り組んで参ります。

両技科大・高専はこれまでリアルの場を中心に連携を深めて参りました。地域産学官金協創プラットフォームもその1つの成果です。今回、「テック・メタバース」の構築によって、リアル・バーチャルの両面から協力して取組を実施できる点が本構想の最大の魅力となっています。例えば、様々なリソースやノウハウを持つ両技科大・高専の学生・教職員が、距離的な制約なく、課題を共有・議論・実証し、解決に向け取り組むことができることになります。こういった取組の実施によって、加速度的に数多くのイノベーションが生じ、そして、展開されてゆく、そんなエコシステムが構築されることを期待しています。

「テック・メタバース」を構築するという、世界にも新しい試みを実施いたします。近い将来、両技科大・高専が創り上げた本事業が元となった、あらゆる技術者が集い、数多くのイノベーションや改革が創出される環境が世界に浸透していく可能性があると思います。着実に、かつ、迅速に、大学の経営改革に資する本取組を推進し、地域と共に発展する大学として、好事例を各地に発信できるよう、努力して参りますので、みなさまの益々のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

豊橋技術科学大学

事業推進責任者 豊橋技術科学大学 学長 寺嶋一彦